老健 在宅復帰・在宅療養支援等指標について


みなさん、WEB上でかなりの数が掲載されていますが、今回は「老健の類型」についてです。

 

 

まずは基本的なこと。

老健は「在宅復帰・在宅療養支援機能指標」の合計点数によって5つのランクに分かれます。

 

1.その他型    019

2.基本型   2039

3.加算型   4060

4.在宅強化型 6069

5.超強化型  7090

 

その他型が特養化している老健。超強化型が在宅復帰を高回転している老健。

 

ランクを分けるのは「在宅復帰・在宅療養支援機能指標」の10項目の合計点数によります。

ちなみに90点満点。

 

 在宅復帰率       35%:10点 50%:20

 ベッド回転率        5%:10点 10%:20

 入所前後訪問指導割合  10%:5点   30%:10

 退所前後訪問指導割合  10%:5点   30%:10

 居宅サービスの実施数  2サービス:1点(うち訪リハあれば3点) 3サービス:5

 リハ専門職の配置割合    3名:2     5名:3点(うち3職種いれば5点)

 支援相談員の配置割合    2名:2     3名:5

 要介護4又は5の割合  35%:3点   50%:5

 喀痰吸引の実施割合     5%:3点   10%:5

 経管栄養の実施割合     5%:3点   10%:5

 

 この合計点によって類型がきまるんですね。

 

 この点数以外に、以下の要件があります。

 A:退所時指導           必須

 B:リハビリテーションマネジメント 必須

 C:地域貢献活動          加算型以上は必須 

 D:充実したリハビリ        加算型までは週2回 在宅強化型以上は週3

 

 10項目の①と②、要件の「D」以外はそんなに問題ではないんです。

 数ヶ月あれば①と②もクリアできる内容。

 つまり、どんな老健でも数ヶ月あれば加算型までは上げることは簡単です。

 そのあとは実績を作り、徐々に上げていくだけ。

 実績の作り方にも本当にコツがあります。それさえ守ればクリアはできます。

 

  しかし・・・

 いくら要件をクリアして施設の外側を良くしても内側が良くなってなければダメなんです。

 なのでまずは内側を変えなくてはなりません。実際に働いている職員の意識を変える必要があります。

 それは委員会研修カンファレンスの内容を少し目的を持っていただくことで行えます。

 

 目標は、収入を上げ、支出を抑えること。 

 

 実は超強化型に移行するのは難しいことではありません。

 現場職員の負担がかかるかどうかというと、実際はそんなにかかりません。

 ただ最低限必要な職員数は確保したいのでその人件費はかかります。

 ここで、際限なく職員を確保してしまうと人件費は膨大になります。

  

 超強化型にすると回転率が上がり、稼働率の低下に悩む老健さんも多いのですが、

 搬送が立て続かない限り、稼働率は95%以上キープするコツがあります。

  それはまた別の機会に。

 

  人件費の注意点は、各部署の適正人員数をしっかり見極めておくこと。

  

 ちなみに類型によって収入にかなりの差があります。

 概算ですが、

   その他型   基本型     513,000/

   基本型    加算型     969000/

   加算型    在宅強化型  1,197,000/

   在宅強化型  超強化型   1,311,000/

 

 つまり「その他型」から「超強化型」に移行すると3,990,000UPすることになります。

 これ、すごい大きいですよね。年間57,208,200ですから。

 

 

 老健は収入を増やすことは難しくないけども支出を抑える方が難しいです。