基本報酬に組み込まれる・廃止される加算について

令和6年9月15日(金)に第224回社会保障審議会介護給付費分科会が行われました。

 

平成12年当初から令和5年現在で、加算の種類やサービスコード数は複雑化しています。

報酬の簡素化目的で、令和6年度介護保険改正に向けて加算の算定率から基本報酬に組み込まれるもの、廃止されるものの話合いが行われています。

 

①基本報酬に組み込まれる検討がされるものとしては、算定率が80%以上を超えるもの。

第224回社会保障審議会介護給付費分科会 令和6年9月15日(金)

 

 

②廃止される検討がされるものとしては、2か年平均算定実績がなく、算定率が1%未満のもの。

第224回社会保障審議会介護給付費分科会 令和6年9月15日(金)

 

特に①では、すでに各サービスで高い算定率となっている初期加算が基本報酬に組み込まれることで進むことが予想されています。

②の廃止するかどうかは該当する加算の重要性を含め、要件緩和もしくは対象者の有無など検討されるとのことです。

また、処遇改善加算に関しても3つの加算を1本化することを検討されています。

 

前回の栄養マネジメント加算同様に100床規模の施設では、1日当たり1名の算定できる加算が廃止になるとひと月の収入に大きく影響していきます。

ただ廃止になったわけではなく、未実施減算やより高い条件を設けた加算になることも考えられます。

 

高い算定率の加算は基本報酬に組み込まれる可能性は高いものの、現状で算定しておられない場合は減算・収入減になるかも知れません。

残り半年、算定できる加算を検討し体制を整えることでより安全に法改正を迎えられます。